輸入洋酒とは・・・
ビール
製法や原料により、次のとおり分けることができます。
・下面発酵ビール:発酵終了に近づくにつれて発酵槽の底面に酵母が沈む。
ラガーの総称
・上面発酵ビール:比較的高温による発酵の終了が近づくにつれて酵母が発酵液の表面に浮上する。
エール、スタウト、アルト、バイツェンなど
・熱処理したビール:発酵後に熱処理により酵母を死滅させる。
・熱処理せずにろ過したビール:生ビール、ドラフトビール
・麦芽100%のビール
・麦芽以外の原料(米、トウモロコシなど)使用のビール

・淡色ビール:ピルスナ―など
・中濃色ビール:ペールエール、ウィンナーなど
・濃色ビール:ミュンへナー、ドゥンケル、
黒ビール、スタウトなど
ピルスナー
チェコのピルゼン生まれ、ホップのきいた爽快な風味、淡色、下面発酵ビール、アルコール分4.0~5.0%。世界で最も普及、日本の淡色ビールもこのタイプ。
ボック
ドイツ生まれ、ホップの香りも芳醇でコクあり、淡色が多い、下面発酵ビール、アルコール分6.0~6.5%。
エール
イギリス生まれ、比較的濃色の上面発酵ビール。ボトル詰めされたものをペールエール、樽詰めされたものをビターと呼びます。イギリスの伝統的なビール。
アルト
ドイツ生まれ、ホップの香味が特徴の、上面発酵ビール。アルコール分4.5~4.7%。ドイツでラガービールが出現する前につくられていたビール。イギリスのエールに相当します。
バイツェン
ドイツ生まれ、小麦を50%以上使用、淡色が多い、上面発酵ビール。炭酸ガス多く清涼感ありフルーティな味わいが特徴、アルコール分5.0~5.5%。
トラピスト
ベルギー生まれ、濃色、上面発酵ビール。アルコール分6.0~10.0%。トラピスト修道会がつくっている、瓶内熟成エール。
スタウト
イギリス生まれ、ホップの苦味が特徴、ハイローストのモルトを使った、濃色の上面発酵ビール。
ランビック
ベルギー生まれ、酸味が特徴。小麦を30%以上使用しオーク樽内で醗酵、自然発酵ビール。瓶内でさらに醗酵させるため、発泡性が強い。アルコール分5.0~6.0%。
(1) ビールの原料
・ 麦芽 : 主としてニ条大麦を使用。デンプン含有量大、発芽力旺盛均一のため、糖化が容易。ヨーロッパ、北米、オーストラリアが主生産地。
・ ホップ : ビールに特有の苦味と香り。泡持ちを維持し、雑菌を抑制。ドイツ、チェコが名産、他アメリカ、オーストラリア、中国など。
・ 副材料 : 麦、米、トウモロコシ、デンプン。ビールの味わい・バランスの調整。
(2) ビールの製造工程
製造工程における特徴的なことは、利用微生物の純粋性を維持するため、酵母の大量投与が行われることです。
ホップを添加し煮沸した麦汁を無菌的に摂氏7~8度に冷却し、ここに酵母を加え発酵を行わせますが、この時の量は他の酒類に比べて大量です。加えられた大量の酵母で一気に大量の麦汁を発酵させます。大量の酵母による圧倒的な支配を実現し、他の雑菌類の侵入・増殖の余地を与えないのです。
(1) 炭酸ガスの含量と泡が、ビールにとって大きな意味を持ちます。ビール液中の炭酸ガスは、清涼感を高め、胃壁を刺激してその働きを活発にし、食欲を増進する役割をします。炭酸ガスの役割はこれのみに止まらず、ビールの泡を形成させ、この泡によってグラスに注がれたビールを酸化から防御するという大事な働きをしています。
ビールの場合、「泡の形成」と「泡の持続」の双方を備えている必要があります。
(2) ビールは爽快さを楽しむお酒です。ワインが舌で味わうお酒であるのに対して、ビールは喉で味わうお酒です。ビールは一気に飲み込むお酒であり、爽快さを楽しむお酒ですから、基本的にはしつこい食べ物より、腹にたまらない豆類、チーズ、ポテトフライなどが合うでしょう。
ビールは泡が大事ですから、中華料理のように油の多いものを食べた口でビールを飲むと、グラスに油が移り、泡が消えやすくなるので、気をつけたいものです。
(3) ビールの魅力は、爽快な苦味と清涼感溢れる泡にあります。ビールを飲むグラスやジョッキに少しでも油や石けん分がついていると、その部分から泡が消えてしまうし、また水でぬれていては泡がたちにくいので、グラスなどは十分洗い乾かしておくことがポイントです。
- 輸入洋酒 Menu
-
- Index
-



- 「製造ロット番号」について

- about us
- 日本洋酒輸入協会は昭和34(1959年)4月に、ワイン・ウイスキー・ブランデーなどの輸入洋酒の普及とその需要拡大、並びに円滑な輸入業務の推進を目的に設立された協会です。
現在は輸入洋酒を取り扱う26社の会員により運営されております。
- Friendship organizations



